エッセンシャルオイル(精油)の取り扱いについて
内服はしないで下さい。
精油は絶対に、口に入れないようにしてください。もし、誤って口に入れた
ときは大量の水ですすぎ、口の中に残っている精油分を外に出しましょう。
胃の中に飲み込んでしまったときは無理に吐かせず、すぐに医師に診せて
ください。
希釈して使いましょう。
精油を入浴やマッサージなどに用いる場合は、(植物油)キャリアオイルで
薄めてください。ごくまれに精油の原液をそのまま用いることがありますが、
その場合でも限られた患部だけに塗布するようにしましょう。
目や耳、鼻の中などに入れないでください。
精油は水に溶けにくいので、お風呂の場合は原液をつけるのと同じことに
なるので、よくかき混ぜてから入るか、肌の敏感な人はスプーン一杯ほどの
植物油や牛乳、蜂蜜などによく混ぜ合わせからお湯に加えてください。
太陽光線の刺激に注意しましょう。
柑橘系の精油には、太陽の光に当たると毒を発生したり、アレルギーを起こし
やすくする(光感作)原因となる成分が含まれています。これらの精油を皮膚に
使用したら、最低12時間は太陽光線、特に紫外線にあたらないようにしてください。
精油をこぼしたらすぐにふき取ってください。
ほかっておくと塗装がはげたり、跡が残る場合があります。
幼児や妊婦さんは注意して使ってください。
3歳未満の幼児は、香りを楽しむ芳香浴なら大丈夫ですが、精油が直接肌に
ふれるような使い方しないでください。
妊娠中の女性は胎児への影響を考えると、使用をひかえたほうがよい精油が
ありますので本などで調べてから使用しましょう。
エッセンシャルオイルの扱いは、慎重にしましょう。
@肌に直接つけるのは絶対にやめてください。
精油も香水と同じようなフレグランスだと思ってはいませんか。これはたいへんな間違いです。
香水は芳香成分をアルコールなどで薄めてあるので、直接肌につけても大丈夫ですが、
精油の場合は抽出の過程で高度に濃縮されており、原則として原液で用いることは
ありません。
使用する際には必ず希釈し、精油が原料となる元の植物中に存在していた濃度で用いるのが
最も自然な使い方です。マッサージオイルなど植物油で薄める場合も、1〜1、5%以内の濃度を
守ってください。
また、アンジェリカや柑橘系(レモン、オレンジ、ベルガモットなど)の精油には「光感作」という
刺激作用があります。これらの精油(原液はもちろん希釈したものも)を皮膚につけて紫外線の
強い屋外に出ると、シミができることがあるので、使用は控えたほうがよいでしょう。
A内服するのも厳禁、妊娠中も注意してください。
フランスなどでは専門家の指導のもとに、精油を内服する処方も行われていますが、日本では
そのような使われ方はしていません。いくら水で薄めているからといっても、精油を含んだものは
決して口に入れないでください。
特に小さな子どもがいる家庭では、ふたを開けたま放置することは避けましょう。
また乳児への処方は避け、妊娠中の女性も胎児への影響を考えると、精油選びには注意が
必要です。
☆妊娠中でもおすすめの精油
カルダモン、カモミール(ジャーマン)、カモミール(ローマン)、クラリセージ、コリアンダーシード
サンダルウッド、ジンジャー、ゼラニウム、ネロリ、パチュリー、パルマローザ、プチグレン
ラベンダー、ローズオットー、ローズウッド
精油の保存
精油はきちんとキャップをしめ、冷暗所に保管してください。柑橘系の精油は開封
してから半年、その他の精油は一年以内をめどに使いきりましょう。
また精油を希釈したブレンドオイルを保存する場合は遮光性ガラスびんに入れ、
冷暗所に保管して一週間以内に使いきってください。
頻繁に使わない精油は冷蔵庫に保管するとよいでしょう。
ローズは温度が低いと固まるので、使用する前に室温にもどしておきましょう。