エッセンシャルオイルの抽出法
水蒸気蒸留法
原料とる植物を蒸気によって加熱し、冷やして精油と水とに分離
させた後、精油だけを取り出します。精油はほとんど水に溶けず、
また水よりも軽いため水と混ざることはありません。
圧搾法
レモンやべルガモット、オレンジなど柑橘系の精油を取り出すときに
用いられ、果物の皮を押しつぶすことによって抽出します。
アブソリュート(溶剤抽出)法
バラやジャスミンなどのデリケートな香りを抽出するときに用います。
原料となる植物を有機溶剤で溶かして、アルコールによる処理を
経て精油を取り出します。高温での熱処理を行わないのが特徴です。
イランイラン YLANG YLANG 学名/CANANGA ODORATA GENUINA
科名/バンレイシ科 /花 抽出法/水蒸気蒸留法
原産地 MADAGASCAR
ジャスミンに似た濃厚なフローラル系、甘美で人を陶酔させる香り
濃厚でエキゾチックな香りは香水の重要な原料にもなっている。
怒り、不安、動揺緊張を鎮めリラックスせます。
催淫効果。血圧降下作用、過呼吸と心頻拍を緩和させる。
月経前緊張症の改善。
イランイランは身体の機能の中でも原始的な生命現象である脈拍や血圧、性欲
などの調整をしてくれます。たとえば頻脈、動悸、高血圧、インポテンツなどで、
心理的要素による場合に特に効果があります。
またイギリスでの臨床試験ではてんかん患者の発作を抑制する働きがあるとの
結果が出ています。また、Tリンパ球の生産を高め、免疫力を高めるともいわれて
います。
マラリアや糖尿病に対する効果も報告されています。
肌への作用として頭髪を美しくし、乾燥肌と脂性肌のどちらにも適しています。
使用上の注意
濃度が高すぎたり、長時間の使用は、吐き気、頭痛が起こりやすいので注意してください。
風呂で使用した場合に皮膚に刺激を起こすこともあるので、敏感肌の人は注意して
下さい。
オレンジスイート 学名 CITRUS SINENSIS
科名/ミカン科 果皮より抽出
原産地 USA-FL FCC
柑橘系の甘くフルーティーな香り。
落ち込んだ気持ちを明るくし、リラックスさせてくれますので不眠に効果的です。
また、緊張やストレスが強くて胃腸の調子が落ちてきたようなときに役立つでしょう。
消化促進、食欲増進、鎮痙、オレンジは胃腸の機能を高め、食欲不振、消化不良
便秘などを改善します。
特に精神的緊張が原因と思われるときによいようです。
血行やリンパの流れがよくなるので、皮膚もいきいきとしてきます。
注意/光感作作用がある。日光に当たる部分の使用は不可。6時間は日光を
避けましょう。皮膚刺激作用がある。敏感肌の人、初めて使用する場合は
パッチテストをして下さい。
カモミールローマン CHAMOMILE ROMAN 学名/ANTHEMIS NOBILIS
科名/キク科別名(和名)/カミツレ・ローマンカモミール/花、抽出法/水蒸気蒸留法
原産地/イタリア
リンゴに似た香りで、鎮静効果の高い精油で不安、ストレスなど、緊張を和らげる。
消炎、鎮痛、健胃、神経性の胃炎、頭痛、腰痛などの痛みの緩和
アトピー性皮膚炎にも効果があります、皮膚が乾燥してかゆみのある時、
乳児のおしめかぶれ、吹き出物、毛穴のつまりなどにも、皮膚を柔らかく
する作用もあります。
基礎化粧品などにも多く使われています。
クラリセージ CLARY SAGE 学名/SALVIA SCLAREA
科名/シソ科 葉、花穂より抽出 抽出法/水蒸気蒸留法
原産地/HUNGARY
草のような、土のような香りで、生理、更年期など性ホルモン
のバランスを整え、安定した精神状態にしてくれます。
強壮、鎮痛、健胃、利尿、自律神経調整
肌の老化を遅らせ、シワを少なくするといわれています。
皮脂の過剰な分泌を抑える働きはニキビの防止や
脂性の人のヘアケアにも適していますし、抗真菌作用もあるので
水虫なとカビによる皮膚の疾患にもいいです。
グレープフルーツ 学名 CITRUS PARADISI
科名 ミカン科 果皮より圧搾法で抽出
原産地USA-FC
甘さの中にわずかに苦味を感じる柑橘系の香りで、ストレスやうつ的な状態で
停滞した気持ちを高め、解放的な気分を生みだすのに役立ちます。
ストレスからくる体の重さ、不快感、疲労感を軽減し、心身をリフレッシュさせます。
血行促進、浄化、利尿、肌への効果として収斂作用と殺菌、浄化作用が、脂性や
ニキビ肌を整えてくれます。
レモンのように身体の血液やリンパの流れをスムーズにし、浄化する働きがあるので
むくみにも良く、スポーツ後のマッサージブレンドに入れると、疲労した筋肉の回復
を促進します。
注意/光感作作用がある。日光に当たる部分の使用は不可。6時間は日光を
避けましょう。皮膚刺激作用がある。敏感肌の人、初めて使用する場合は
パッチテストをして下さい。
柑橘系の果皮からの精油は、風呂での使用で刺激を起こすことがあるので
敏感肌の方はオイルか蜂蜜に希釈してから湯に加えてください。
サイプレス 学名 CUPRESSUS SEMPERVIRENS
科名 ヒノキ科 葉と枝と球果より抽出 水蒸気蒸留法
原産地 FRANCE
心と身体を引き締める精油です。気分も身体の組織もすっきりさせます。
セリュライト(老廃物が溜まり腿やおしりに凸凹ができる状態)や静脈瘤にも
おすすめです。体液のバランスを整えるので、発汗トラブルやむくみ、
花粉症で鼻が詰まっている人にも使われます。
この植物の球果は、女性の卵巣に似ています。古くからサイプレス油は、
女性の身体のリズムを整えるために使われてきました。
月経が重い方(月経過多)、長引く方、更年期の方にお試しいただきたい
精油です。
月経の重い場合はマッサージや入浴、半身浴(腰湯)、足湯でお使いください。
月経が長引く、10日以上続く場合、身体のゆるむ、戻るのリズムが乱れて
いるかもしれません。月経の3日目から水を使って、下腹部と仙骨部に
常温湿布をします。洗面器の水に2〜3滴垂らしてタオルを絞り湿布します。
注意/妊娠中の方は使用を避けてください。
ジュニパーベリー 学名 JUNIPERUS COMMUNIS
科名 ヒノキ科 実より抽出 水蒸気蒸留法
ジュニパーは一日の溜まった精神の疲れや緊張などを取り、気持ちを
リフレッシュして明日へのエネルギーと気力を与えてくれます。
身体の浄化、空気の浄化作用をもちます。
身体の中では腎臓や肝臓に働き、血液やリンパの流れを促し、
代謝をよくして老廃物や毒素、余分な水分の排泄を促すのです。
そのため痛風、結石、リウマチ、むくみ、肥満、動脈硬化などに対して
使用されます。利尿作用は精油の中でも最も強いもののひとつです。
それとともに殺菌作用や消炎効果があるので、膀胱炎などに効果を
示します。そのうえ身体を温め、痛みを緩和する作用は神経痛、腰痛
関節の痛み、筋肉の痛み、頭痛などにも有効です。
また消化液の分泌や消化機能を高め、消化不良やガスが溜まるのを
防ぎます。
風邪やインフルエンザ、気管支炎にもいいです。
肌に対しては殺菌作用と皮脂の分泌過多を抑える働きがニキビを
防止します。
利尿作用があるので、身体の老廃物を一掃しさっぱりさせてくれます。
足のむくみ、だるさにも効果があり入浴後などに足先から太ももに
向かってマッサージをしましょう。ひざの後ろや足の付け根の部分もしましょう。
注意 腎臓を刺激する場合があるので、慢性の腎臓疾患、妊娠中の方は
使用しないで下さい。
スイート マージョラム SWEET MARJORAM
学名/MARJORANA HORTENSIS
科名/シソ科
利用部位/葉、花の先端部、抽出法/水蒸気蒸留法
原産地/ハンガリー
スパイシーな香り。
鎮静効果があり、不眠症、不安時や落ち込んだりしたときに使われる。
血液循環をよくするため運動後の筋肉の疲れなどに用いられる。
消毒、鎮痙、抗ウイルス、殺菌、、強心、発汗、消化促進、利尿、通経、去痰
神経調整、鎮静、健胃、強壮、血管拡張鎮痛、催淫、抗酸化、消毒、鎮痙、
抗ウイルス、殺菌、、強心、血圧降下、緩下、
妊娠中の人は使用しない方がよい。
多量に使用すると感覚を鈍化させる恐れがあるので注意。
ゼラニウム 学名 PELARGONIUM GRAVEOLENS
科名 フウロソウ科 葉より抽出
原産地 EGYPT
葉から採れる精油でありながら、その香りはバラの花に似たフローラルで
少しスパイシーな香りで、女性性の強い精油です。
月経のリズムに影響を受けやすい女性の感情を安定させ、バランスを取り
戻してくれます。
たとえば生理前や更年期障害のときに経験するイライラや緊張、心の浮き
沈み、その他の極端な感情を和らげ、気持ちを平穏にし、安定させてくれます。
鎮痛、循環促進、殺菌、抗真菌、消炎、利尿、鎮痙
ストレスは女性のホルモンのバランスを崩す原因のひとつです。
ゼラニウムは、そのようなストレスから乱れがちな女性ホルモンのバランスを
整え、月経前や月経中に表れる身体の不調の症状、特にむくみ、乳房のしこり、
生理痛などを改善します。
また血液やリンパ液の流れをスムーズにすることでむくみ、下肢静脈溜、霜焼け
痔などを予防、改善する一方、止血作用もあり、打ち身の際のあざの発生を
抑えたり、月経時の出血量が多すぎて困る場合などに適します。
また消化器系粘膜の炎症や潰瘍によいとされますが、医師の指示なしに
精油の内服はしないで下さい。
すい蔵の働きを高め、糖尿病に効果があるといわれています。
鎮痛作用は神経痛にもよいとされています。
ティートリー 学名 MELALEUCA ALTERNIFOLIA
科名 フトモモ科 葉より抽出
原産地 AUSTRALIA
少し薬くさいような木の香りは、悪いところがないのに自分は病気ではないかと
心配する人や、潔癖症で細かいことに神経質な人にいいでしょう。
精神疲労を癒し、気持ちをリフレッシュしてくれます。
殺菌、免疫強化、鎮痛、消炎
ティートリーは原産国オーストラリアに育つ木で、同国では消臭、殺菌など
の作用が認められており、ティートリーの石鹸やシャンプー、うがい薬、
消臭剤、また動物用のケア商品も市販されています。
フランキンセンス 学名 BOSWELLIA CARTERII
科名 カンカン科 樹脂より水蒸気抽出
原産地 KENYA
樹木の濃厚な香り。樹皮に刻みをいれ、リラックス作用。呼吸を深くするため瞑想に使用される精油として有名。
殺菌作用、また古くから若返りのためのスキンケアに使われてきました。
乾燥や小じわが気になる肌、老化した肌、たるんだ肌を回復させるためスキンケアにもよく用いられる。
長引いた風邪のひどい咳などがあるときにマツサージオイルにブレンドして
背中や上胸部、みぞおちをやさしくマツサージしましよう。
体力がある時は入浴で使うと呼吸が楽になります。
マンダリン MANDARIN
学名/CITRUS RETICULATA
科名/ミカン科
利用部位/果皮、抽出法/圧搾法
原産地/イタリア
オレンジのさわやかな甘い香り、
リラックス効果、鎮静効果、食欲増進、妊娠線の予防 、消毒、鎮痙、消化促進、
穏やかな利尿、 むくみ、肥満、にきび、充血した肌、脂性肌、傷跡、吹き出物、
ラベンダー LAVENDER 40/42 学名 LAVANDULA OFFICINALIS
科名 シソ科 花穂より抽出
原産地 FRANCE
フローラル系でさっぱりした軽く優しい香り
アロマセラピーでは最もポピラーなオイルな精油です。
香りのよさに加え、現代社会に多いストレスなどで精神的なバランス
が崩れてしまったときに、多様な働きで、精神のバランスを取り戻してくれ
しかもとても安全な精油で、少量なら原液のまま肌につけても大丈夫
なので利用しやすいのです。
怒りや興奮、不安、ヒステリーを鎮めたり、パニックや緊張を和らげたり
心をリラックス、鎮静させます。
不眠にも最も効果がある精油のひとつです。
万病に効くと言えるほどいろいろな症状に適用されますが、やはり
心理的なストレスが身体の不調となって表れるような心身症や自律神経の
失調による諸症状に対する効果がもっとも顕著と言えます。
筋肉をリラックスさせ、高血圧、不整脈、動悸、ぜん息、過敏性腸症候群
などを緩和します。
鎮静効果は頭痛や、筋肉、神経、関節、生理痛の痛みを和らげてくれます。
小さなケガなどにもそのままつけることができ、痛みを和らげます。
この場合、殺菌作用や傷の治癒を促進する効果も優れていることから、
バイ菌も防いで、治りも早まります。そのような効果は小さな火傷などにも
使えます。
また免疫力を高める効果があり、風邪のひきはじめに吸引したり、首のリンパ節
の上に塗布すると風邪がひどくなるのを防ぎます。
傷の治癒を促進したり、皮膚細胞の分裂を促進するので、美肌作り、切り傷や火傷
妊娠線の予防、ニキビ跡を消すのにも役立ちます。
また消炎効果があり、アトピー性皮膚炎などにカモミールの精油とともに使用され
ます。かゆみを和らげる作用があるので、蚊などの虫さされには単独で使用しても
よいですし、ペパーミントと一緒に使うとかゆみを抑える効果が高まります。
安全な精油ですが、原液で大量に使用しないで下さい。
香りが嫌いな場合は頭が痛くなる場合もありますので注意してください。
特に心への作用を期待する場合はほのかに香る程度の方が効果が高く
大量に使用すると逆効果になるとの報告もあります。
血圧降下作用があります。低血圧の方は体調のよくないときや、朝起きた
ばかりのときに使用した場合、または他の同じような効果をもつ精油とブレンド
した場合に、血圧か下がってめまいなどを起こす可能性もありますので、
注意してください。
注意/妊娠中は(特に妊娠初期)使用しないで下さい。
ラバンジン LAVANDIN GROSSO 学名/LAVANDULA HYBRIDA
科名/シソ科
利用部位/花穂の先端 抽出法/水蒸気蒸留法
原産地/フランス
ラベンダーによく似た香り。ラバンジンは真正ラベンダーとスパイクラベンダー
がかけあわさったもので安いため、ラベンダーとして売られていることもある
ので注意、香りはラベンダーにきわめてよく似ている。
鎮静作用、消毒作用、 皮膚炎、湿疹、炎症、虫刺され、虫除け、スキンケア、
日焼け、けが
レモン 学名 CITRUS LIMON 科名 ミカン科 果皮より抽出 FCC
原産地 USA-CA
レモンは日本人でもよく知っているさわやかで多くの人が好感をもつ
香りのひとつです。
頭を使う作業のとき、レモンの香りを香らせておくとミスも少なく、効果が
上がってしかも疲労感が少なくなります。
またレモンのクールな香りは、かっかっと怒っているときやイライラしているとき、
不安で心臓がドキドキするときなどに気持ちを冷静にしてくれます。
また落ち込んだ気持ちを明るくしたり、緊張をほどいてくれる働きはミカン科の精油に
共通する作用です。
健康感を与えるので、病気を気にする人にも適しています。
レモンには身体の浄化作用があり、体内の滞りを解消します。
血液やリンパの流れがスムーズになり、霜焼け、セルライト、下肢静脈瘤、
むくみや筋肉のこり、生理痛を改善します。
その一方で止血作用や貧血を改善する作用、高血圧の人の血圧を下げる
作用もあります。また東洋医学では酸っぱい味は肝臓によいとされていますが、
レモンの精油も肝臓によいのです。
さわやかなシトラスフルーツの香りが食欲も高め、消化を促進します。
吐き気を止める働きもあります。
白血球の数を増やすといわれ、感染などに対する抵抗力が高まり、解熱作用や
空気の殺菌作用もあるので、風邪をひいたときに室内に香らせておくとよい
でしょう。
リウマチやアレルギー性鼻炎などにもよいといわれています。
注意/光感作作用がある。日光に当たる部分の使用は不可。6時間は日光を
避けましょう。皮膚刺激作用がある。敏感肌の人、初めて使用する場合は
パッチテストをして下さい。
ローズマリー 学名 ROSMARINUS OFFICINALIS 科名シソ科 葉より 抽出
原産地 MOROCCO
ローズマりーは古代より宗教儀式や料理、殺菌に利用されてきました。
スカッとして、少し薬くさいシャープな香りは頭の働きを高め、記憶力を
よくしたり、精神疲労やストレスによる神経衰弱にもよいとされています。
ローズマリーはアロマセラピーに多いリラックス系の精油ではなく、
活力を高め覚醒させる精油です。
神経の使いすぎ、無気力、ウツ、物忘れ、倦怠、決断力がない、疲れて
頭がぼゃーっとするようなときに活力を与え、精神を高揚させてくれます。
逆に鎮静したい、よく眠りたいというときには単独では使せず、リラックスする
精油とブレンドした方がよいでしょう。
ローズマリーは心臓の働きを高め、身体全体の血行を促す働きがあり、疲れ
気味で頭痛がするときや、虚弱体質、低血圧や冷え性の人に適しており、リウマチ
など筋肉や関節の痛み、こむら返り、神経痛の痛み、肩こり、生理痛を和らげます。
また記憶力を増進するといわれていますので、試験勉強のときなどに向いています。
これは脳への血流を高めるためではないかと見られています。
ヨーロッパで昔からローズマリーの葉が肉料理に使われてきたのは、その香りの
よさの他に、毒けし、消化の促進、胆汁の分泌を促進する働きを経験的に知って
いたからでしょう。
昔からローズマリーには若返りの効果があると考えられていましたが、
それはローズマリーのエキスには抗酸化作用があったり、血行をよくして
鈍ってきた頭の働きを高める作用などがあったからでしょう。
利尿作用もあるのでむくみにも効果があります。
詰まった痰を取り除く働き、抗ウィルス作用、消炎作用などが風邪や気管支炎を和らげます。
肌への効果として収斂作用と殺菌作用によりニキビを防止し、頭皮に使用すると
フケを防止したり、育毛を促進します。
低血圧な人の血圧を上昇させる作用がありますので、万が一のことを考えて危険なほど
血圧が高い人や脳の血管性の病気を持つ人への多量の使用は避けた方がよいでしょう。
またてんかんを起こしたことのある人や妊婦は使用を控えてください。
クリアなハーブの香りで刺激的で爽快感がある
注意/妊婦、乳幼児には使用しないで下さい。
ペパーミント 学名/MENTHA PIPERITA科名 シソ科 葉、花穂抽出
原産地 USA YAKIMA
ペパーミントの精油や、その主成分であるメンソールは食品や薬などに広く利用
されています。シャープで目の醒めるような、ぴりっとした刺激的な中に甘い香り
があって、それは思考力を高め、精神的疲労を癒します。
やる気を起こさせ、スポーツの際にも競争意識を高める助けとなります。
また、覚醒作用が強いのでどうしても眠くなりたくないとき、頭脳ワークを
続けなければならないときに試してみてください。
逆に眠りたいときはもちろん単独での使用はしない方がよいでしょう。
ペパーミントの最も重要な作用のひつは消化器に対する働きです。
消化を助ける作用はシソ科に共通する働きですが、たとえば胆汁の分泌
を促してくれるので、油っぽい食事をとるときにミントの葉を一緒に食べたり
ハーブティーとして飲むと消化を助けて胃もたれしません。
お腹にガスが溜まるのもふせいでくれます。
またストレスが原因のひとつとして考えられている過敏性腸症候群の症状を
抑えるのに有効です。
もう一つの重要な作用は鎮痛作用です。正確には末梢の感覚神経への麻酔的作用
で筋肉の痛みや頭痛、神経痛を緩和します。風邪やインフルエンザに対しては、
消炎や去痰、抗ウイルス作用などによって喉の粘膜の炎症を抑え、鼻づまりや
喉の痰を切り、発汗作用が熱を下げてくれます。
また身体全体に対する強壮作用もあります。
肌への効果としては麻酔的作用は虫さされや湿疹による皮膚のかゆみを楽に
してくれます。皮膚の炎症も緩和してくれます。
皮膚につけると冷感があるので、夏の暑い日にはお風呂にいれたり、スプレーに
混ぜたりして使用するとすっきりとして気持ちよいでしょう。たむしやしらくもに対しても
真菌作用があります。
乳児に対しては皮膚や粘膜への刺激が強すぎますので使用は避けてください。
ごくまれに皮膚に使用してアレルギー反応を起こす人がいますので、敏感肌の
人は最初は少量の使用にとどめ様子をみて下さい。
ホルモン様作用や通経作用があるという意見もあるので、妊婦への使用は控え
つわりを楽にするにはペパーミントではなくレモンの精油を嗅いだほうが賢明でしょう。
サンダルウッド 学名 SANTALUM ALBUM 木部の水蒸気蒸留法
リラックス、催淫、瞑想、気道の強壮、頭にこびりついた想いを追いはらい
現実を受け入れる心の余裕をもたらします。
右脳を刺激し、α波を出しやすくします。
気道を強くし、慢性気管支炎、せき、咽頭炎、結核などの症状を楽にします。
性尿路を殺菌消毒し、膀胱炎、大腸菌症、淋病などの症状を改善します。
肌に対しては、ドライスキン、老化した肌に潤いをあたえますし肌を柔軟にし
感染症を改善します。
注意 少量、または低濃度での使用をおすすめします。
リッツアキュベバ LITSEA CUBEBA
学名 LITSEA CUBEBA 科名 クスノキ科 果実より抽出 水蒸気蒸留法
原産地 CHINA
レモングラスをソフトにしたような柑橘系の清涼な香り
集中力を高める。消臭効果。エアーフレッシュナー、虫除けに効果がある。
特筆すべきは光感作作用が無く、スキンケアに利用しやすい。
ローズウッド 学名 ROSEWOOD 科名 クスノキ科
木部、水蒸気蒸留法
原産地 BRAZILL
花のような軽さをもった木の香り
ローズウッドのフローラルな香りは、おだやかでバランスのとれた
心の状態を作りだします。不安やあせりを取り除き、物事を
まっすぐに見る目を育てます。
ストレスかくる精神疲労や免疫力の低下を防ぎ、ゆっくりと休息が
必要なときには効果的です。
ベルガモット BERGAMOT RURE 学名/CITRUS BERGAMIA
科名/ミカン科/果皮より抽出 抽出法/圧搾法
原産地/イタリア
さわやかな香りで、沈んだ気持ちを明るくしてくれます、不安、緊張、不満、
怒りなどをやわらげます。拒食や過食、消化不良、食欲不振、便秘、下痢
膀胱炎などに効果があります。
体の免疫力を高めると同時に、抗ウイルス作用があるのでインフルエンザ
などを抑制する働きがあります。
パチュリー 学名 POGOSTEMON CABLIN
科名 シソ科 葉から抽出 水蒸気蒸留法
原産地 INDONESIA
墨を思いおこすような東洋的な香りで心配ごと、積もった精神の疲労や
恒常的不安感から身体の免疫が低下しているときによいです。
心に落ちつきを与える香りです。パチュリーはスキンケアに
効果な精油です。皮膚の新しい細胞の成長をうながし、むくみなど
の引き締めや炎症を防ぐ働きをもっています。
皮膚炎、湿疹、ヘルペス、水虫、火傷、ひび割れ、床ずれ、ニキビなど
いろいろな肌の症状によいのです。
注意/使いすぎると吐き気や不眠を起こすともいわれいいますので注意
してください。
パルマローザ 学名 CYBOPOGON MARTINII VAR.MOTIA
科目 イネ科 葉と茎より抽出
原産地 INDIA
レモングラスと同じインド原産のイネ科ですが、ローズやゼラニウムに似た
フローラルでかつさわやかな香りは心を穏やかに安定させてくれます。
また、ローズの心臓や子宮の強壮作用、レモングラスやゼラニウムの消化促進と
殺菌作用、消炎効果などを合わせ持ちます。この他パルマローザは気持ちを
クールにして興奮を鎮め、リラックスさせるので緊張、不眠、動悸を改善します。
さみしいとき、神経が疲れているときによいでしょう。
消炎効果は神経痛や腰痛、リウマチの痛みを和らげます。
疲れて動悸がするようなときにもよいでしょう。
また皮膚に対しては皮脂のバランスを取る効果、殺菌効果、保湿効果などが
あるので、ニキビ、オイリー肌、乾燥肌、水虫にも効果があります。
レモングラス 学名 LEMONGRASS
科目 イネ科 葉から抽出 水蒸気蒸留法
原産地 GUATEMALA
深い甘さを含むレモンに似た香り
柑橘系を思いおこさせる刺激的な香りは、物事を達成するための新しい
エネルギーを心に注ぎこみます。肩こりや激しい運動をしたあとの筋肉の
疲労を取り除き、しなやかな体づくりに役立ちます。食欲増進の効果もあります。
殺菌作用と収斂作用が高く、水虫や油足を改善し、むくみを取り、たるんだ皮膚や
毛穴を引き締めます。ウイルスに対する殺菌力はティートリーに匹敵するほど高い
のですが、酸化しやすく、酸化したものの殺菌力は低下します。
水と混ぜてスプレーにすると蚊よけになります。
注意/風呂に入れたり、高濃度で使用することは避け、敏感肌の人は低濃度で使用し
継続的に使用するのは控えた方が無難でしよう。
ユーカリ 学名 EUCALYPTUS GLOBULUS
科名 フトモモ科 葉から抽出 水蒸気蒸留法
原産地 AUSTRALIA
気持ちを目覚めさせる爽快な香り、眠っていた心を目覚めさせ、高ぶっていた心を
落ちつかせるなど、精神の集中に役立ちます。
花粉症や鼻づまり、のどの痛み、頭痛などの風邪の諸症状をやわらげて、
硬直した筋肉をゆるめてくれます。またすぐれて抗菌効果をもつことでも有名です。
風邪やインフルエンザのはやっているときなどにお部屋にスプレーしたり、香らせて
おくとよいでしよう。
注意/てんかんを起こしやすい人、高血圧の人は大量に使用しないでください。
乳幼児には使用しないで下さい。
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